ものごとを知るということ
2025-05-26

今年度初のサイエンスフィールドワークが佐賀県立宇宙科学館の裏を流れるせせらぎプロムナードにて行われました。
当園のフィールドワークは希望者のみで行われるのですが、参加者は年を追うごとに増えています。
まだ冷たい川に入り、親子で生き物を採集し、専門家の方に解説して頂く。
正味1時間ほどのそんな活動。
今、大人でも知らないようなことを子どもが「あ、それ知っているよ」と言う場面も増えてきました。
そしてその多くが、画面を通して見て、聞いたことがある、という「知っている」。
このフィールドワークでは、予想外のことが沢山あります。
例えば、川の地面にたどり着く前に長靴へ流れ込んできた冷たい水。
探し方を習ったはずなのに、何回挑戦しても見つけられない生き物たち。
ヒンヤリしていた気温と裏腹に、流れてくる汗。
夢中がもたらす、時間の流れの速さ。
そんなままならないこと全てを身体を通して感じる。それこそが「物事を知る」ということではないでしょうか。
より快適に、便利に、簡素化していくなかで、うまく説明はできないけれど取りこぼしている、温かなもの。
そんなものを「知る」きっかけになれば、という想いで、5年目のフィールドワークは続きます。

