自然と文化
2024-11-22
昨日は絵本図書館うららの森より、司書さんが遊びに来てくれました。
日差しが気持ち良い園庭のお母さんの木の下でおもむろに「はらぺこあおむし」の大型絵本を広げ読み始めると、園庭で遊んでいた子どもたちが自然に集まってきました。
いつもは室内で読んでもらう絵本を、外で読んでもらうだけでもワクワク。
「今日は久しぶりに来たから、みんなが好きな絵本が分からなくて沢山持ってきたよ。」と何冊もの絵本を大きなベンチに広げる司書さん。
もう、子どもたちのワクワクはマックスです。
早速気に入った絵本を手に取り、5歳児さんが2歳児さんに読んであげる姿が。
その傍らでは別の子が、お母さんの木の上で絵本に耳を傾ける姿も。
しかし、確かに、各々が絵本を通して見える景色を自分の物語にしている姿がありました。
そしてその全ての姿に、何の強制も感じられなかったのです。
それこそが、文化の力。自然の力。
さらに言えば、人が人である事由。
本日お迎えした司書さん曰く、「司書の仕事は人と本が出逢うための架け橋になること」。
園では絵本、また本物と子どもたちとの出逢いを沢山積み重ねていきたいと思います。
そして願わくば、その時間が子どもたちにとっての「原風景」となり、支える力となるよう、小さく祈ります。