本文へ移動

日々の様子

生まれる場所

2024-06-12
園舎裏に借りていた大きな市民農園から保育室前に小さな畑を作り始めたのは3年前。
目の前で苗から生長し、花をつけ、実をつけ、そして朽ちていく植物と共に育つ子どもたちの姿からは、「栽培」という言葉を超えた学びを感じます。
植えた時は春で、まだ肌寒い日だったのに、実をつけた日は汗ばむ日。そして紅葉と共に朽ちる姿。

今は画面1つですぐに答えを得ることができる時代。
しかしその答えとは、一面性のもの。

全ての姿はそんなに単純なもので成り立ってはいない。
もっと手間がかかって、多面的で、多角的な姿。そしてそのほとんどには、想いが伴う。

今日は3歳児さんの初めてのクッキングでした。収穫したピーマンを使ったピザづくり。
何日も前から、「かわいいエプロンをつけるんだ」とお話していた姿。
初めて使う包丁に、空いている手を拳にして握りしめる姿。
思うように使えない包丁を置き、ピーマンを手でちぎっていた姿。

園が、こんな想いを伴った物語を生む場所であり続けたいと思います。