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子育て支援

ミニコラム 「温のこころ」

あの日と同じ、抱っこ

2022-09-13
  
 先日の居残り時の3歳児男の子との会話です。「僕、ママのお腹の中に居たんだよ。少し暗かったけど気持ち良かったよ」とお話をしてくれました。「そうなんだ、ママのお腹気持ち良かったんだね」と言うと「うん。ず~っとママのお腹の中に居たかったけど。急にママに会いたくなって出てきちゃった!」と満面の笑みでお話してくれました。

子どもは胎内記憶を覚えていると聞きます。子どもたちは、たくさん居るお母さんの中から、大好きなお母さんを見つけてお腹の中に来てくれるのです。子どもたちから選ばれたお母さんなのですね。

 あの日を是非思い出されてください。この子がお腹の中に来てくれた日の事。そして、生まれてきた日の事。きっと元気な産声を聞いて幸せに思われたのではないでしょうか。ひょっとしたらお産が大変で生まれてから心配された方もいらっしゃるかもしれません。それでもその時我が子の泣き声に安心されたことだと思います。

「抱っこして」と甘えてくる日は一生のうちの10年間とも言われています。どうぞ、たくさん抱っこしてあげてください。いっぱい泣いたら「大丈夫!お母さんはあなたの事が大好きよ」と伝えてあげてください。

甘えと甘やかしの違い。甘えは、子どもが自立に向かうための、愛に基づいた愛着関係。大好きなお母さんがありのままを受け入れてくれることが子どもにとって1番の励みとなり、自分に自信がついてきて色々な事をやろうという気持ちに繋がる事と思います。

 一方甘やかしは、子どもの自立を阻むものです。例えば、過干渉や、先回りをするなどです。子どもが自分でできるのに、やりたいのに、それを大人がやってしまう事です。子どもの状況を見て待ってあげたり要求に応じて手伝ってみたりしながら自立への一歩を親子で楽しまれてくださいね。

 選ばれたお母さん!どうぞたくさん、たくさん抱っこしてあげてください。