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子育て支援

ミニコラム 「温のこころ」

いい親って何でしょう

2022-08-13
 世間一般では、我が子を客観的にみる事の出来る人が「いい親」であるとされています。多くの人が「親バカにならないように」と頑張ってしまうのは、きっとこうした世間の期待に応えようとするから。でもそれは、子どもにとっていい親というより、世間の目で見た、いい親になっているかもしれません。

 「先生は学校の中にいればいい。お母さんは、何かを教え込もうとするより無条件に子どもの味方をする存在でいてください」~「いい親」であろうとして頑張ってきたあるお母さんが、小学校のベテラン教師に言われた言葉だそうです。

 要領は悪いけど陰ひなたなく頑張る子。不器用だけど優しい子。早くはないけどじっくり考える子など学校や社会でいう所の「出来の良い子」とは違っても、子どもにはそれぞれの良い所がありますよね。そうした良い所を見つけ信じてあげられるのは親だけなんです。

 どうしても悪い所が気になりそっちの方ばかり気になると思いますが、是非「親バカ」になってください。親バカになるという事は、結局、世間の物差しとは違う基準を持って、我が子の良さを認められることなのかもしれません。

 我が子が生まれた日を思い出されてみてください!元気に生まれてきた事。笑った。泣いた。これだけで幸せだった事でしょう。その記憶をたぐりよせてみると、親としての「幸せ」の原点が見えてくるような気がします。そして、その幸せ感こそが「親バカ」の原点。子どもと一緒に泣き、共に笑い、運動会でビリになったら「最後から1番ね」とギュッと抱きしめて最後まで走れたことを心から喜べる親バカなんて最高だと思います!

 何があっても「親バカですから」と笑って我が子を信じることが出来たら、とても素敵な事だと思います。