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ミニコラム 「橋のこころ」

『うそつきのつき』

2022-09-09
明日、9月10日は中秋の名月ですね。
月の絵本はいろいろありますが、その中からちょっと変わったお月様の絵本をご紹介します。

『うそつきのつき』
内田麟太郎・作 荒井良二・絵 1996年 文渓社

表紙いっぱいに描かれているのは、黒い帽子をかぶったまあるい顔のおじさん。
口を一文字にむすび、無表情のまま、まあるい目でじいっとこちらを見つめています。


じつは、このおじさんは「わらわないおじさん」なんです。

おじさんの目の前では、いろんな不思議で面白いことが起こります。でも、どんなことが起こっても、このおじさんはわらいません。
さて、そんなおじさんの正体とは…?

脱力感のあるユーモアたっぷりの絵と、これでもかこれでもかとくり出される言葉遊び、そして、なにを見てもわらわないおじさん。
ちょっとシュールな世界が味わえる絵本です。