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ミニコラム 「橋のこころ」

『でんしゃにのったよ』

2022-10-08
 先日、お熱でおうちの方のお迎えを待っておられる3歳児さんと、一緒に絵本を読ませていただくことがありました。
 その子が「絵本読む」と選んで持ってこられたのは、たくさんの電車の絵本でした。いまキッズホールは鉄道の日の展示がされており、本物の駅の時刻表やNゲージ、また先月開通した新幹線かもめのプラレールなどが展示されています。

 『でんしゃにのったよ』(岡本雄司さく・福音館書店・2009年)は、おとこのこがおかあさんといっしょに、でんしゃをのりついで親戚の家に行くまでを描いた絵本です。
 最初は線路がいっぽんしかないのどかな風景を行く普通列車、それから少し大きな町で乗り換え、さいごはたのしみなしんかんせんに乗っていきます。

 電車のパーツや駅、商店街の街並みや新幹線の中など、ノスタルジックな絵で細部まで描かれた絵本です。その絵をじっくりと見ながら楽しんでおられる様子に、わたしも文字を読み終わってもページをめくらずに、一緒に絵を楽しむことができました。
 絵本は絵の本だなぁということを、実感したひとときでした。