ミニコラム 「橋のこころ」
「ぐり ぐら ぐり ぐら」
2022-10-15
『ぐりとぐら』や『たんたのたんけん』をはじめ、多くの児童文学作品を、たくさんのこどもたちへ届けてくださった中川李枝子さん。園にもなかがわさんが生み出してくださった絵本がたくさんあります。
その中でもとくに『ぐりとぐら』(なかがわりえこ・さく、おおむらゆりこ・え/福音館書店/1963年) は、約60年も前に出版され、ずっと多くの方に愛されている絵本です。もちろんこどもたちも大好きで、園でも度々お部屋で読まれることが多い絵本です。
こんな素敵な書き出しではじまります。
のねずみの ぐりと ぐらは、おおきな かごをもって、
もりの おくへ でかけました。
ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら
このうたのようになっている部分、ある先生はメロディにのせてうたわうと言われ、また別の先生はそのまま読みますと言われました。おふたりに聞かせていただくとどちらも面白く、先生方の個性があり、絵本をよんでもらうことの楽しさを感じました。
きっとこれからもたくさんのこどもたちが、ぐりとぐらにであい、あのおおきなかすてらに胸をときめかせることができるのだろうなと、絵本とこどもたちをつなぐ大人の存在の大切さを嬉しく感じました。
