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ミニコラム 「橋のこころ」

『ぎょうれつのできるすうぷやさん』

2022-10-22
もうすぐハロウィーンですね。
ハロウィーンといえばかぼちゃ。普段のお店ではあまり見かけないあのオレンジのかぼちゃが思い描かれます。
そんな季節に読みたいおすすめの絵本をご紹介します。
「ぎょうれつのできるおいしいえほん」シリーズの『ぎょうれつのできるすうぷやさん』(ふくざわゆみこ さく 教育画劇 2015年)です。

やまのなか、どこからかただよってくる、おいしそうなにおい。
どうぶつたちがたどっていくと、そこにはいばらでおおわれた家がありました。
とざされた門には「はいるべからず、おそろしいまじょのいえ」とかかれたふだがかかっていました。

こわがるどうぶつたちでしたが、いばらのとげもへっちゃらなちいさなハリネズミくんだけが、中へはいってみました。
するとそこは、トカゲのおばあさんがすんでいる家でした。
おいしそうなにおいはおばあさんが作っていたすうぷのにおいでした。
ハリネズミくんはおばあさんと、みんなにはひみつにするという約束で、そのおいしいすうぷをごちそうしてもらいました。
次の日もおばあさんのところにいくハリネズミくん、どうぶつたちはこっそりと後をつけていくのです。

こわくないまじょのおばあさんとどうぶつたちの、あたたかさにあふれた物語です。
ふんわりと描かれたかわいらしいどうぶつたちや、おいしそうなすうぷ、そして葉っぱまで細密に描かれた野菜の絵も魅力的な人気の絵本です。