ミニコラム 「橋のこころ」
『もりのかくれんぼう』
2022-11-12
11月というのに汗ばむほどのお天気に恵まれ、今年もバス旅行ができました。
公園でみつけた大きなどんぐりを、宝石のように大切に見せてくれる子どもたちの目には、このクヌギやイチョウの紅葉した秋の自然がどんなふうに見えているのだろうと感じます。
そんなときふと、この絵本のことを思い出しました。
そんなときふと、この絵本のことを思い出しました。
『もりのかくれんぼう』
(末吉暁子・作 林明子・絵 偕成社 1978年)
けいこは、公園で遊んだ後おにいちゃんを追いかけていくと、気がづいたら見知らぬ大きな森の中に立っていました。
そこで出会ったかくれんぼうと一緒に、どうぶつたちとかくれんぼをするのです。
そこで出会ったかくれんぼうと一緒に、どうぶつたちとかくれんぼをするのです。
木々の中に隠れるどうぶつたちが隠し絵のように描かれており、もしかしたら子どもたちの目にはわたしたち大人がみえていない、こんな景色が見えているのかもしれないと感じさせてくれる絵本です。
けいこがまよいこんだ森は、こんなふうに描かれています。
きんいろに けむったような あきのもりです。
おちばを しきつめた ほそい みちが いっぽん
もりの なかに つづいています。
秋の心地よい季節です。わたしもまた、けいこのまなざしを想像しながら、森の中を歩いてみようと思います。
