ミニコラム 「橋のこころ」
ありがとう、ぞうくん
2022-11-26
『ぞうくんのさんぽ』(なかのひろたか さく・え なかのまさたか レタリング 福音館)は1968年に出版され、本当に長いあいだ読み継がれ、愛されている絵本です。
わたしもこれまでたくさんの方から「子どもが、孫が、この絵本が大好きなんですよ。」という方にお話を伺いました。
中でも2歳のお孫さんが、この絵本を大好きといわれた女性の方が言われていたのは、ぞうくん、かばくん、わにくん、かめくんが一緒に池に落ちる場面が特に大好きなのだそうです。その方が「うわーっ」「どっぼーん」と声に出して読まれると、それに合わせて、ぞうくんたちのように池に落ちる様子をまねされるのだそうです。
ちからもちのぞうくんと、かばくん、わにくん、かめくんのおさんぽは、いつだって楽しくてごきげんです。
晴れた日もごきげん。雨の日も風の日も、池に落ちてしまったって、みんなごきげんです。
3冊の絵本を並べてみると、ぞうくんたちのおさんぽに、ふっといろんなことが、きっと大丈夫だなと思えるような気がしました。
