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ミニコラム 「橋のこころ」

『たいせつなこと』

2023-03-18
『たいせつなこと』
マーガレット・ワイズ・ブラウン さく/レナード・ワイスガード え/うちだややこ やく フレーベル館 2001年出版

原題は『The Inportant Book』というタイトルで1949年に出版さた絵本です。

なにげない窓辺の景色。
晴れた空と雲が見えて、穏やかな草原が広がる。
目の前のまどには水の入ったグラスとりんごがひとつ。

そんなすべてに、それぞれ「たいせつなこと」がある。

そらは、いつもそこにあること。
くさは、かがやくみどりであること。
あめは、みずみずしくうるおすということ。
りんごは、まるいということ。

そんな目の前のものを見つめ、感じているあなた。
目の前にあるもの、それぞれにとってたいせつなことを知っていて、それを受け取めているあなた。

そんなあなたにとって、たいせつなことは。

ーーー
あなたは あなた

あかちゃんだった あなたは
からだと こころを ふくらませ
ちいさな いちにんまえに なりました

そして さらに
あらゆることを あじわって
おおきな おとこのひとや おんなのひとに
なるのでしょう

でも あなたに とって
たいせつなのは

あなたが あなたで あること

ーーー
さくらぐみのみなさん。
これから、もっともっと おおきなせかいに はばたいていかれる、わたしたちのたいせつな みなさん。
どうか、いつまでもあなたのままで、あんしんして、たくさんのことに であわれますように。
ごそつえん、ほんとうにおめでとうございます。