ミニコラム 「橋のこころ」
ぐりとぐらのカステラ
2024-09-28
ケーキが焼けるまでの時間、親子でゆったりとお子様をお膝にのせておはなし会を楽しんでいただきました。
今回のプログラムをご紹介します。
一冊目は『だるまさんが』かがくいひろし・さく ブロンズ新社 2008年
「おうちにあるよ」という声もあがりました。
きっと今よりもっと小さい頃、いっしょに読まれたことがあるかもしれませんね。
だるまさんのゆれる動きに、おうちの方もいっしょにおこさまとゆらゆら。
最後の「にこっ」ではお互いに顔を見合わせてにっこりされる姿が素敵でした。
二冊目は『だんまりこおろぎ』エリック・カール さく くどうなおこ やく 偕成社 1997年
カマキリやバッタ、いろんな虫がやってくるこの絵本。
こおろぎぼうやが、あいさつしたくてはねをこする音をみんなも一緒に声に出してくれました。
なかなかあいさつできないこおろぎぼうやが、だんだん心配になる姿も。
でも最後は、誰も聞いたことのない声で鳴くことができた、こおろぎぼうやの鳴き声にみんなで耳を澄ませました。
三冊目は『ぐりとぐら』 なかがわりえこ と おおむらゆりこ 福音館書店 1963年
今年誕生から60周年を迎えた、小さい方にも、おうちの方にもなじみ深い絵本です。
ご家族でパウンドケーキ作りをして焼けるのを待っているこの時だからでしょうか、
ぐりとぐらがおおきなたまごでかすてらをつくる様子を、親子でにっこりと微笑みあわれる姿もありました。
パウンドケーキが焼きあがり、おうちの方やお友だちとほおばるその表情は、まさにしあわせの時間でした。
これから育ちを重ねられる中で、いまこのしあわせな体験の記憶が、小さい方を支えていかれることを願っています。