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ミニコラム 「橋のこころ」

サイエンスと想像力

2022-08-20
保育室を覗くと、どの部屋もそれぞれにいろんな色や形、光があふれるすてきなお部屋になっていてびっくりします。
天井や窓にはられたカラフルなフィルムを通して差し込む光を楽しんだり、ふとしたときに輝く虹を発見したり、子どもたちは光や色を身近な友だちのように楽しんでいるようです。
園で今年からはじまったサイエンスデイでは、サイエンス講師のはかせと一緒に、光の実験や、化石のレプリカづくり、スライム実験など、たくさんの科学の芽を育む体験をしています。

「サイエンス」というとそれだけで大人は、「理系かな(自分には縁がないな)」「難しそう(ちょっと苦手かも)」と感じてしまうことがあるかもしれません。
でも実はサイエンス・科学の芽は、子どもたちを大きな空想・物語の世界へとつれていってくれる想像力ととても近い場所にあるものなのです。 

例えば、光の不思議、色の不思議を感じ、「どうやったら虹ができるかな」というワクワクが生まれたとき、子どもたちはいろんな試行錯誤をして虹を生み出す方法を探す中で、虹が生まれる森やトンネルの世界で遊ぶことが出来るのです。まさに、サイエンスと想像力の世界は、子どもたちにとって自由に行き来できる重なり合った美しい世界なのだと感じます。

「科学者とは、自然の秘密と美しさを探し求めるおとぎの国の旅人であり、それは大変面白く、夢のある楽しい仕事です」と偉大な科学者であるキュリー夫人は語ったそうです。
武雄こども園には、おとぎの国を旅する小さな科学者たちがたくさん育っています。